ちづ流!今からすぐに試せる 自分の心のセルフケア
公開:2023.05.24
看護師の仕事は患者さんのケアをする事です。でも、ケアをする立場の看護師が、実は自分の心のケアが出来ていなくて、病んでしまったりする事が多く、わたし自身もたくさん経験があります。だから今回、わたしが実践してきた中で、すぐにできる自分の心のセルフケア方法を紹介する事にしました。自分の心の声を聞いてぜひセルフケアしてあげてください。
私がストレスを感じるシーンとセルフケアを意識するタイミング
人は誰しも様々な事でストレスを感じます。そして知らない間に、心が疲れてしまったり、凹んでしまったりしています。まずは、看護師の仕事で私がストレスを感じるシーンをあげてみます。
看護師の仕事で私がストレスを感じるシーン
- 沢山の人との関わり(看護師、他職種、患者さんなど)
- ミスをしてしまった時
- 時間に追われている時
- 多重課題がある時
- 理不尽な目に合った時
こうやって書いてみて改めて思ったのですが、看護師の仕事そのものがストレスを感じる仕事ですよね。常に仕事をしているとストレスを感じるという事になってしまいます。その中でも、どんな状況や気持ちになった時に、セルフケアが必要だと思うか、いつやると決めているのか、次に紹介しようと思います。
私のセルフケアのルール
私がセルフケアやリフレッシュが必要と判断する基準は以下の通りです。
- 気持ちが沈んでいる状態
- 嫌な気持ちで胸がざわざわする時
- モヤモヤしている時
- ミスをしてしまった時
時間がない、多重課題なのは仕事上いつもの事なのですが、今書いたような気分になったりしている時は、一旦気持ちをリセット、無理せずにリフレッシュしようと気持ちを切り替えます。
セルフケアを行うタイミング
次に、私が心のセルフケアを行うのは以下の2つのタイミングが多いです。
- 家に帰ってから
- 勤務中にその場ですぐ
勤務中にその場ですぐセルフケアをする理由は、今すぐ心をケアしないと、その精神状態ではまたミスをしたり、悪循環になるからです。
忙しいと、自分の心の声に気が付かない事もありますが、それほど大変なことではありませんし、慣れれば勤務中でもすぐに、心のケアをする事は出来ます。
簡単にリフレッシュ!ちづ流セルフケア術
ここからはわたしが実践している具体的なセルフケア方法のうち、おすすめのものを2つご紹介します。
わたしのセルフケア法①:意外と簡単!ネガティブ思考をポジティブ思考へ
お笑いのネタにすべての言葉をポジティブに変換するというネタがあったような気がしますが、それと同じで、ネガティブな考えは全てポジティブな考えに変換します。
わたし的ポジティブ変換術
- 注意されて嫌な思いをした
- 注意してくれる人が自分にはいてくれるなんて感謝
- 出来なかった、わからなかった
- 次出来るように頑張ろう、わかるように勉強しよう」
といったように、ネガティブな事はすべてポジティブに変えます。嫌な仕事を押し付けられた時も、押し付けた人の真意はわかりませんが、「私だから頼んできたんだな」と勝手なポジティブ思考へ持って行くと、押し付けられたという行為が頼られたという行為に変わります。ちょっとネガティブなときは、心の中でポジティブへ変換してみてください。
わたしのセルフケア法②:失敗やミスをした時に心を楽にする方法
私が失敗、ミスをしてしまった時に必ずやっている事を紹介します。私は、以下の4つの手順で振り返りを行うようにしています。
- 紙とペンを用意する
- どんな状況で何が起こったか書き出す
- 原因を書き出す
- 対策を書き出す
上記の写真は2年目の時の夜勤の振り返りです。輸液ポンプを患者さんが倒してしまって、CVの固定が数センチ抜けてしまった、当直医からの指示受け、尿量が少なかった件について振り返っています。
なぜ失敗したのか、何をどんな状況でミスしたのか。これで、ミスや失敗をしたときの状況が明らかになります。そして、なぜミスや失敗をしてしまったのか、原因を書き出します。状況を振り返り、原因を明確にし、今後の対策を考え終えた頃には、気持ちが楽になっています。書き出してしっかり振り返る事で、浄化出来ているのかもしれません。しっかり振り返れば振り返る程、例えば勉強不足で起きた事なら、勉強をする事で、心はどんどん楽になります。
わたしのセルフケア法③:理不尽な事でダメージを出来るだけ受けない方法
自分の身に覚えのない事、全く辻褄が合っていない事、意味が分からない事で、理不尽にも他人から何か言われたり、やられたりしてダメージを受けることって悲しいかな、ありますよね。そんな時に出来るだけダメージを受けないようにするためにやっている事を紹介したいと思います。
- 心の中でスルーする
- 心の中で「なんでやねん!」「謎!」「知らんがな!」って言う
過去にあった理不尽だと思った事のエピソードを1つ紹介します。
患者さんの熱が38.8度あったので、リーダーに報告しました。その時点で高熱ですから、主治医への報告、検査とかするなら早めがいいと思って報告しました。昼頃体温が39.1度になりました。リーダーが休憩に行っていたので休憩から戻ってから報告しました。そしたら「なんでもっと早く報告しないの?検査とか出るかも知れないでしょ!」って怒られました。心の中で「え?38.8度と39.1度の違いって何?こっちはそう思って38.8度の時点ですでに報告してるやん!意味わからん!」って思いながら「午前中に報告していますけど、すいませんでした、以後もっと早く報告します」と謝っておきました。
理不尽なことってありますよね。心の中で声に出して叫んで、スルーして、外向きには謝っておけばいいです。それが理不尽なことでダメージを受けない方法かなと思います。
それでも無理な日は無理しなくていい
頑張りたいけど、もう無理、もう限界、そんな日ってありますよね。気力がわかない、どうしても無理。私は少し前まで、「無理なことは許されない、乗り越えないと成長しない」というストイックな考え方をしていました。力を振り絞って、自分の心を無視してでも頑張っていましたが、その結果、倒れてしまいました。
身体は大丈夫なのに、心が、気持ちが無理で朝起きられない、動けなくなってしまいました。そこで1週間仕事を休むことにしました。休んでも数日は起きてはすぐに横になるような状態でした。その時思いました。数日前から無理だと感じていたのに、心はSOSを出していたのに、心の声を無視したせいで1週間も休むことになってしまい、もっと職場に迷惑をかけたと思いました。責任感が強いと、無理をしてしまったり、休む勇気が無かったりしますよね。
でも、無理をしない事、心の声に正直になる事も体調管理だと気が付きました。無理をしない事はやってはいけないと思われがちで、無理してこそプロ、みたいな考えは違うなと思いました。無理はしてはいけない事で、無理しない事が大事なことだと思います。あの時、無理しなければ1週間も迷惑をかける事にはならなかったと思うので、無理だと感じていたときにもっと早く無理せずにいればよかったと思いました。それ以来私は無理はしないようにしています。ちょっと無理かなと思ったら、早めに周りに伝えています。
慣れれば自然にセルフケアできます
次の休みは心のメンテナンスをしよう、セルフケアをしようなんて決めなくても、紹介した思考に慣れてくると、嫌なことやストレスを感じたその場で心のセルフケアが出来るようになります。看護師の仕事って毎日本当に大変ですよね。私も毎日仕事で様々な出来事が起きて、その度に感情が揺さぶられています。心が折れたりする時もあるかもしれませんが、本当にお疲れ様です。私も色々ありますが、心のセルフケアをしながら頑張っています。皆さんが少しでも心が軽く、看護を楽しいと思えれば良いなと願いつつ一緒に頑張ります。