#03 悲しみ

公開:2025.03.11

vol.03 かなしみ 悲佐田るいについて ナースライフミックス 連載「感情すてーしょん」
こんにちは、角野ふちです。
さて、『感情すてーしょん』第3回目となりました。

今回のテーマは「悲しみ」です。しんみり。
私たちが日々感じる「悲しみ」ですが、この感情も基本感情の1つです。

突然の別れや失望、予期せぬ出来事とともに胸に広がる重い感情。
涙がこぼれたり、胸がきゅっと締め付けられるような痛みを伴うこの感情は、一見ネガティブなものと思われがちです。

特に看護師という立場では、「悲しみ」の感情と向き合いながら、ときに受け止めたり、排出したりの繰り返しのように感じます。

ただ、この感情には前に進む癒しや気づきが眠っていることもあります。

そんな「悲しみ」が看護師だったら、どのような方なのでしょうか?

彼女の名前は 悲佐田(ひさだ) るいさん。
しっとりと落ち着いた雰囲気が印象的な彼女の様子をのぞいてみましょう。

No.03 「悲しみ」 悲佐田るい

感情すてーしょん No.03 悲佐田るい悲しみ SADNESS 「悲しみの中にこそ、輝く種が眠っていると思うのです。…その種が芽吹くまで、私はそばにいます。」受け止める力が強く正義感が強いナース。周囲に懸命に寄り添うが、傷つきやすい一面も。
どんな感情? 悲佐田さんがやってきました。彼女は、誰よりも人の心の動きを読み取ることが得意なようです。患者さんや同僚に寄り添う姿勢が際立ち、穏やかな物腰と静かな声が印象的です。『大切な場面で失敗をしてしまった』 『予期せぬお別れ』別れや失敗、失望。 あなたの悲しみから生まれた彼女は、そっと寄り添い、気づけばそばにいてくれる癒しの存在でもあります。
働きすぎると… 患者さんや同僚の感情に深く共感しすぎるあまり、自分自身が傷つきエネルギーを消耗してしまうようです。どんどん深まっていくと、やがてバーンアウトのような状態になることも… 不足すると…患者さんやスタッフなどが各々1人で抱え込んでしまうことが増え、周囲の感情が滞りやすくなります。機械的、無機質な雰囲気をつくってしまいます。
かなしみ病棟の師長 ! そんな悲佐田さんは、かなしみ病棟の師長さん! 彼女の存在で穏やかでやさしい寄り添う空気が流れています。次にご紹介するのは「おそれ病棟」 になります。 また次回!

看護師「悲佐田るい」は、こんな人!

悲佐田さんは、これまでの3人と同様に師長さんとして勤めています。

彼女の病棟に所属するスタッフは11人。
スタッフ同士でもお互いの心に寄り添う力に長けています。

そんな悲佐田さんですが、そっと隣に座り、ただ話を聞いたり、時には一緒に涙を流したり。
その静かな声と穏やかな表情に、自然と「この人には何でも話せる」と思わせる包容力があります。

その一方で、働きすぎて自分自身も重く消耗してしまったり、後回しにしてしまい自己犠牲に動いてしまうこともあるようです。

また、怒り病棟の師長である怒井さんと仲が良く、彼女が働きすぎると必死で守ろうと戦いの姿勢をみせるようです。

平和を望む悲佐田さんにとってなんとしても争いごとは避けたい。そんなたじろぐ姿をみかけたら、2人の間に入ってお茶でも淹れながら自分たちが好きな漫画や映画の話でもしましょう。気づけば癒しの空間になっているかもしれません。

それでは、次回は恐本さんという「恐れ」病棟の師長さんをご紹介します。
またお会いしましょう!

角野ふち 角野ふち

看護師として働きながら、イラストレーターとして活動している
角野ふち(かどの ふち)と申します。
解剖生理学×イラストをコンセプトに人のからだをポップに描く
みて学ぶコンテンツ『からだずかん』を手がけています。
2022年からWebサイトを立ち上げSNSと併せて運営しています。
現場では、看護師の仕事服いわゆるスクラブや白衣が大好きです。
そんな”好き”や”わくわく”といった、楽しい事を日々考え描いています。


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