お悩み:限られた業務時間の中で+αのケアができない。

公開:2024.11.13

InstagramなどSNSで活躍する看護師のしゅーぞー、リナ、DCN やのが悩む看護師たちの相談に答える連載「悩めるナースの休憩室」の第10回。三人のそれぞれの視点での回答とは!?ぜひご覧ください!お悩み相談も随時受付中。

今回のお悩み(相談する看護師:しおさん)

4月からICUに配属した新卒看護師です。最近夜勤で初めて患者さんの2床持ちを経験しました。業務の流れは分かったのですが、その日は+αのケア(洗髪や足浴など)をすることができませんでした。これまでは先輩方に「これは終わったの?」「できてないのにそれをやるの?」などご助言をいただきながら、1床+αの看護ができていました。
今後も状況に応じて2床持ちの予定なので不安です。どんなに忙しくても患者さんを1番に考えて行動したいですが、時間は無限ではないので悩んでいます。

お悩みへの回答

しゅーぞー しゅーぞー
入職から半年。ストレスもたまってくる時期ですね。患者さんのことを第一に考えながら看護にあたる姿勢はとても素晴らしい。でも+αの看護ってなんなんでしょうか?洗髪や足浴はおまけでしょうか?その患者さんに本当に必要な看護を提供するならば+αなどはありません。自己満足のための看護になってはいけません。業務はいつか必ず早くできるようになります。大切なのはそこに看護の視点を持ち続けることができるかどうかです。私の経験上、新人の時にこういう悩みを持ってる人はちゃんと育つので心配しなくても大丈夫ですよ。
リナ リナ
毎日頑張っていますね。お疲れ様です。「患者さんを1番に考えたい」という思いをしっかり持ってお仕事できている姿とても素敵だと思います。時間管理悩みますよね・・・。ただ、1年目から全て完璧にできる人はいないし、そのための先輩がついているので、不安に思わなくても大丈夫とまずは伝えたいです🫶そして、「業務」と感じていることも今の患者さんの状況にとって優先順位が高い必要な看護であることもあります。でも成長したいという気持ちがあるしおさんならきっと、来年には今よりももっと成長した自分になっていると思います。fight💓
やの やの
不安もある中、患者様を1番に考える看護を考える姿勢は素晴らしいです。新人さんが悩むのは当然ですが、+αのケアは患者の状態を考えて優先すべきかどうか判断する必要があります。緊急度や重要性に応じて患者の安全と欠かしてはいけない基本的なケアをまずは確実に行うことが大切です。先輩からの指摘は焦るかもしれませんがフィードバックは成長のチャンスです。焦らず一歩ずつ進みましょう。+αのケアも大事ですが他スタッフの動きも見てみましょう。個々の動きの中でもチームメンバーとフォローし合うことがICUでも重要です。

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DCN やの DCN やの

訪問看護・施設・病棟〜ICU・SCUまで経験し、認知症ケア専門士・認知症看護認定看護師を取得。病院では「認知症を理由に諦めない看護」を軸に、年間400件超のラウンドを実施。SNSでは歯に衣着せぬ物言いで高齢者看護の普及啓発に取り組み中。臨床での看護に執筆・講師・セミナー運営・SNS代行業をしながら現在大学院生(高齢者看護専攻)。爽快感のある物言いの彼女は一体何者なのか…誰も掴めていない。

リナ リナ

新卒で配属された外科病棟で勉強すればする程外科看護の楽しさに目覚めた「外科看護をもっと分かりやすく!」現役ナースです!

しゅーぞー しゅーぞー

2011年看護大学卒業後、救命救急センター入職。救急ICU、ER、ドクターカーで勤務し、部署内教育、院内教育委員会を担当。ICU看護主任を経験し、マネジメントを学ぶ。2021年からInstagram「看護のススメ」での発信を開始(@kango_no_susume)。「楽しく学び、現場で活かす」をモットーに投稿。頑張る看護師が報われる世界をめざしている。2023年書籍を発売。「いいねと言われる新人になる!1年目ナースの教科書」

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