「#看護の日」こそ「#セルフ看護の日」に
公開:2023.05.12
調査の結果を、この記事でご紹介しますが、看護師の方々は多忙な日々の中で、ついつい自分のことが後回しになってしまっている実態が明らかになっています。
Nurse Life Mixとしては、看護の心、ケアの心、助け合いの心を育む「看護の日」にこそ、看護師のみなさんにとって、少なくとも年に1日は、自分のことを1番に“労わって” “褒めて” “考える”日にしてほしいという想いを込めて、「#看護の日」こそ「#セルフ看護の日」に、というメッセージを看護師のみなさんにお伝えしたいと思います。
また、本日より特集企画「#あなただけじゃない – 看護師の #セルフ看護 を考えよう」をスタートすることにいたしました。
この記事では看護師のみなさんへの調査結果と特集企画についてご案内します。
調査結果:ストレスのかかる環境下で、看護師の多くにセルフケア課題
調査名:看護師のセルフケアに関する調査
調査期間:4月25日(火)~26日(水)
調査対象:看護師・准看護師311名
調査方法:インターネット調査
「自分の体調不良に気づかない」54%
仕事柄、患者を第一優先に考え動くことが求められる看護師。自分自身の体調面をケアできているか聞いたところ、「自分の体調不良には気づかないけれど、患者さんの体調不良には気づく」と答えた人は54%と、半数以上の看護師が、自身の体調には意識を向けられていない状況にあることが分かりました。
「メンタル的に疲弊している時がある」94%
また、精神面においても「メンタル的に疲弊していると感じる時がある」と答えた人は94%、「患者さんに感情的に当たられることがあっても、感情を抑えて平静を保つようにしている」と答えた人は85%に上りました。数多くの患者やその家族と接し、多忙の中でも常に平静を保って対応している姿が印象的ですが、その分ほとんどの看護師が多大な精神負担を感じていることが明らかです。
アンケートで寄せられた看護師の具体的な声(一部抜粋)
上記3つのグラフで「当てはまる」と回答した看護師に詳しい内容を以下のような回答をいただきました。数字で示された以上に、過酷な環境に身を置かれていることが分かります。
- 生理不順、過食嘔吐が止まらない
- 家に帰ってひたすらぼーっとしてて、時間だけがすぎてる。実家に帰りたくなる。無気力。
- 動悸がしたり、夜中に目覚めてそこから寝れなくなる
- 一日トイレにいけてなかった
- 仕事が終わり病院を出る途端涙が止まらない
- みんながしない仕事も全部してる。気づかれてないけど。
- 絶対に勤務時間内で終了できないタスクがある
- 休憩が取れない、自分がリーダーだと代わりがいない
- 今までしてた趣味とかに興味を持てなくなった、自分の悪かったところばかりを思い出して悩む
- 気づいたらため息ばかりついている
特集企画「#あなただけじゃない – 看護師の #セルフ看護 を考えよう」を始めます!
看護師たちの今日まで曇っていた気持ちが、少しでも晴れるように
今回、ナースライフミックスでは、ここから一歩でも看護師のみなさんが前に進むためのアクションとして、この結果に対して当事者でもあるNLMメイト(連載担当の看護師)たちが思うこと・伝えたいことをそれぞれの切り口で記事にして特集します。
看護師としての働き方・生き方は一つじゃなく、色んな選択肢がある。そして、「あなただけじゃない」ということを様々なキャリアの看護師から伝えていくことで、看護師たちの今日まで曇っていた気持ちが、少しでも晴れるように願って。
特集に参加予定のNLMメイトからのメッセージ
患者さんのために一生懸命に働いて、ついつい自分のことはなおざり。でも、看護は心や身体が資本になります。自分をいたわることも、看護のひとつじゃないかなぁと思います。私は大きなことはできませんが、看護師の皆さんと一緒に自分自身のことを考え、心がほぐれるひとときを共有していきたいです。
Nurse Life Mix運営会社 「クラシコ」の看護師応援企画もご紹介!
ナースライフミックスは白衣・スクラブなどのユニフォームの企画・販売を行っている「クラシコ」が運営しているメディアです。会社全体としても看護師のみなさんを応援したいと考え、2つの企画を実施します。
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