同期との差を感じてしまうときはどうしたらいい?

公開:2024.08.14

こんにちは!看護師の四季です。

連載企画「看護師四季のナース手帖」では、看護師のみなさんからよくいただく質問や相談にお答えしていきます。

第12回目は「同期との差を感じてしまうときはどうしたらいい?」というご相談にお答えしたいと思います。

気になる同期の存在

同じ時期に入職した同期とは、何かと比べたくなってしまう気持ちはすごくわかります。
私は最初の同期が既卒で現場経験がある方だったので、どんどんできることの差が増えていき、仕方ないとはわかりつつ、自分のできなさに落ち込んでいました。
ときには心強い仲間であり、ときにはどうしても気になってしまう同期の存在。
今回は、同期についてどう捉えたらいいのか、心が軽くなる方法をお伝えしますね。

①自分のペースを大切にしよう!

例えば同期が採血など看護技術の独り立ちが早かったりすると、「自分はできないから、遅くされてしまったのかな」と考えてしまうことがあると思います。
でも大丈夫!早いからいいというわけではありません。みなさんそれぞれ、得意なことが違うので、歩むスピードは異なります。看護技術の独り立ちはどうしても目立つので焦ってしまう気持ちもよくわかりますが、あなたが他にできていることはたくさんあります!
「自分のペース」を大切に、一つ一つ丁寧に向き合っていれば、できることはどんどん増えていきますよ!

②「比べる」はしなくていい!

同期のことを考えて落ち込んでしまうというのは、「比べる」からだと思うんです。人と比べるときって、なぜか相手のできるところばかり見えてしまい、自分のできないことに目がいきがちです。なので、思い切って「比べる」をやめてみよう!
私もつい人と比べて落ち込んでしまうのですが、比べるのをやめて「私は私」と考えるようになってからは心が楽になりました。人の人数だけ、個性があります。その個性は誰にも真似できないものであり、自分だけのものです。だからこそ、自分にしかできないことや、自分だからできることがたくさんあるんです!「差」ではなく、それぞれの「個性」を大切にして見てください!

③自分ができることを発見しよう!

あるとき、自分ができなさすぎて落ち込んでいたので、いつもすごいなと思っている同期に、どうやって勉強しているかなど、思い切って相談してみることにしました。その時はいろいろ教えてもらえて参考になることがたくさんあったのですが、何より驚いたのが、「私のすごいところ」を教えてくれたことです。私にもできることがあるんだと自信を持てました。
また先輩や患者さんからも自分を認めてもらえるようなことを言ってもらえることで、自分はできないだけじゃないと気づくこともできました。
人から指摘してもらい、気づくことも大切ですが、自分自身でも自分のいいところを見つけられるといいですね。そうすることで、自己肯定感も高まり前向きになれると思います!

他の人のいいところを真似してみよう!

同期や先輩をみるときは、「自分のできないところ」を探すのではなく、「自分が真似してみよう」と思うポイントを探してみることがおすすめですよ。みなさんそれぞれ個性があるので、着眼点や患者さんへの接し方、それぞれ異なります。その中で自分が「いいな」と思ったことをどんどん真似していくと、自分の引き出しがどんどん増えていきます!そうすることで、自分の「なりたい看護師」にも近づいていけるのではないでしょうか。
みなさんが自信を持って業務をできるよう、全力で応援しています!

今回で「四季のナース手帖」は終了となります。
1年間皆さん応援してくださり、ありがとうございました!

四季 四季

東北大学医学部保健学科看護学専攻を卒業後、同大学の大学院医学系研究科を修了。看護師、保健師。看護師として病院に勤務しながら、看護師YouTuberとして新人看護師や看護学生を対象とした看護の勉強に役立つ動画などを配信。YouTube登録者数は11万人を超え、動画の再生回数は5,000万回を超える。わかりやすく、視聴者のためになる配信は人気があり、SNSの総フォロワーは約17万人。著書に「看護師1年目の教科書(KADOKAWA)」。MENSA会員。

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