#38 4月からプリセプター!後輩への伝え方の工夫を教えて!【オペ看67人に聞きました!】
公開:2025.03.26

私の連載企画「手術室看護師の気になることを大解剖!オペ看ラボ」では、オペ看のみなさんが知りたいけど、なかなか知ることができないリアルなオペ看のことを紹介していきます。
今回のテーマは、「後輩への伝え方の工夫」についてお送りします。
先輩から後輩への指導やアドバイスは、効率的かつ分かりやすく行うことが大切ですよね。今年の4月から新たにプリセプターを務める方や、後輩を迎える皆さんにとっても、この「伝え方」は特に気になるテーマではないでしょうか。
たとえば、実際の手術中に短い言葉で伝える場合と、手術後にゆっくり説明する場合では、言葉の選び方やタイミングが全く異なります。
また、つい厳しい言葉になりがちな場面でも、相手が前向きに受け取れるような表現や、後輩のやる気を引き出す工夫が必要ですよね。
今回は、手術室ならではの「後輩への伝え方」をテーマに、新年度のスタートをよりスムーズにするためのアイデアを一緒に探っていきます。
後輩への伝え方の工夫

DMの掲載は許可をいただいています。
アンケート期間:2025年2月14日17:00~2月15日17:00
ストーリーズにて質問BOX、DMで回答、回答数は67件
シミュレーションをする


先生役を作って渡し方を練習する。

特に器械出しの指導は文章や口頭では伝えられない。
自分で器械を触って、実際に渡してみて、それが一番わかりやすい。

最初にマニュアル(手洗いや基本器械セット、カウントのやり方など)をもらって、その後にシミュレーションをしました!
読むだけより実際やった方が覚える気がします(笑)
先生は2年目の先輩がやってくれたので、来年は私が先生役をやる予定です!

「先生役」を務める皆さんも、ぜひ後輩が安心して学べる環境を作ってあげてくださいね。
いいところも伝える


指摘はまず経緯を聞く→共感→私の対応例を話す。


新人は怒られることが多いから、褒めてまずは後輩のモチベを上げる!
ちゃんとできていることを探して、毎回伝える!

後輩の良いところを見つけて褒めることで、自信につながり、成長も加速するはず!
相手の考えを聞く



話を聞くことで、失敗の背景や原因をよりアセスメントできる。

まずは相手の話を遮らず、じっくり話を聞きます。
相手が言い訳とか、間違っていることでも!
信頼関係を築くのが大事!

失敗したときも、背景を聞くことで本当の課題が見えてきますよね。
言い訳に聞こえても、実は「どうにかしようと考えた結果」かもしれません。
動画を活用する


紙より動くもの!


復習にも使えるし、何回も教えなくてもいいし(笑)

後輩も「見て学べる」ことで理解が深まりそう!
自分の失敗談を伝える



完璧な先輩よりも、少しぽんこつな先輩の方が親しみやすいかなーって。
安心して相談してくれたら嬉しい…。笑

後輩ちゃんには同じ失敗をさせたくない!!

失敗から学んだことを共有すれば、後輩も同じミスを防げるし、信頼関係も深まりそうです!
「なぜ」を大事にする


あと自分の失敗談とか、その理由を伝えてます。

なんでこれをやるのか、そこまで考えて欲しい!

後輩指導では「なぜ?(根拠)」が大事だと思います。
ただ、最初は難しいから後輩と一緒に考えるといいです。
新人のうちに「なぜ?」の癖をつけると成長が早いですよ。

最初は難しくても、自分で答えを導き出せる力がついていきそう!
まとめ
今回は「後輩への伝え方の工夫」について、みなさんの回答を紹介しました。
- シミュレーションをする
- いいところも伝える
- 相手の考えを聞く
- 動画を活用する
- 自分の失敗談を伝える
- 「なぜ」を大事にする
後輩の気持ちに寄り添いながら伝え方を工夫することが、成長を促すカギになりそうですね。
伝え方を工夫しながら、お互いに学び合える関係を築いていけるといいですね!
これからプリセプターを務める方も、すでに後輩指導に携わっている方も、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください。
そして、困った時は周囲の先輩や仲間と意見を交換しながら、無理なく続けていきましょう。
今回も多くのエピソードを寄せていただき、本当にありがとうございました!
引き続き、オペ看ラボではリアルな声を届けていきます。
次回も楽しみにしていてくださいね!
新聞配達・営業から看護の道を目指し社会人で受験、准看護師取得。
だんだん看護が楽しくなり、さらに正看護師資格も取得。
手術室が好き!モットーは「楽しく働けると、看護も楽しくなる!」
Instagramでは手術室看護や看護師のお金の知識を発信中。
R3年に脳腫瘍が発覚。開頭手術、放射線治療、抗がん剤治療を経験。
後遺症で失語症になり、現在はリハビリ中です。