【手術室看護師99人調査】えっウチだけ!?手術室のローカルルール&風習|オペ看ラボ
公開:2025.07.17

私の連載企画「手術室看護師の気になることを大解剖!オペ看ラボ」では、オペ看のみなさんが知りたいけど、なかなか知ることができないリアルなオペ看のことを紹介していきます。
今回のテーマは、「手術室のローカルルール&風習」についてお送りします。
手術室ってどこも同じように見えて、実はけっこう「ローカルルール」があるんですよね。例えば私がいた手術室では、「朝礼の締めにラジオ体操をする」とういうルールがありました。
そんな、なぜか受け継がれている風習たち、ありませんか?
長く働いていると当たり前に感じていることも、「えっ、それって普通じゃないよ!?」と驚かれることも!
今回はそんな、「うちの手術室ってちょっと不思議?」と思う風習やルールについて、みなさんの声を集めてご紹介します!
共感したり驚いたりしながら、ぜひ楽しんで読んでみてくださいね。
手術室のローカルルール&風習

DMの掲載は許可をいただいています。
アンケート期間:2025年6月14日17:00~6月15日17:00
ストーリーズにて質問BOX、DMで回答、回答数は99件
集合!の合図が呼び鈴





静かな手術室に響くチリンチリン♪で、みんなが一斉に集まってくる様子、ちょっと平和でほっこりしますね。
他には「朝礼は師長がメガホンで叫んでます!」「朝礼は各手術ROOMのアナウンスがあります(ピンポンパンポーンの音)」なんて声も!
穴の空いた靴下禁止

病棟では自分で用意した靴下を履くことが多いかと思いますが、手術室では血液などで汚れる可能性があるため、靴下も手術室専用のものを着用することが多いです。

穴あき靴下=パンぺリがくるジンクスがありました。
※「パンペリ」とは
汎発性腹膜炎(Panperitonitis)のこと。原因としては、消化管穿孔などがあります。

パンペリを呼ぶからよくないと言われました。

ジンクスですが穴=パンペリを呼ぶ、らしい。

でも、確かになんとなく不吉って気持ち、分かるかも…。
靴下に穴を見つけたらすぐ捨てる!そんなジンクスが生まれるほど、手術室の平和はみんなの願いなんですね。
先輩のことを「お姉さん」と呼ぶ





私がいた手術室でも「今日はお姉さんつきで器械出しね!」なんて呼ばれてました。
※意味:指導のために先輩と一緒に器械出しをします。
各科のルールを「お作法」と呼ぶ




お作法は看護師全員に共有、周知していました。

覚えるのは大変だけど、ひとつずつ身につけていくのが職人感あってちょっと楽しかったりもします(笑)
朝に時計合わせ



手術室の中、電波届かなくてすぐズレる(笑)


手術室って電波時計でも届かないこともあって、気づいたら5分ズレてたりするんですよね。
でもその数分がめっちゃ大事な世界だから、とても大切なお仕事。
みんなで一緒に「ファイヤー!」




ちゃんとやらないと怒られる…(笑)

自動縫合器や自動吻合器を使うときに、みんなで「ファイヤー!」と声をそろえることがあります。
不思議な一体感が生まれるこの瞬間も、手術室ならではの醍醐味かもしれません。
まとめ
今回は「手術室のローカルルール&風習」について、みなさんの回答を紹介しました。
- 集合!の合図が呼び鈴
- 穴の空いた靴下禁止
- 先輩のことを「お姉さん」と呼ぶ
- 各科のルールを「お作法」と呼ぶ
- 朝に時計合わせ
- みんなで一緒に「ファイヤー!」
どのエピソードにも「あるある!」と頷いたり、「そんなルールあるの!?」と驚いたり、手術室ならではの空気感が詰まっていました。
ローカルルールや風習は、ただの決まりごとではなく、チームで働くうえでの工夫や想いが込められているものも多くありましたね。
ちょっと不思議だけど、ちょっとクセになるような、そんな「手術室の日常」が伝わっていたらうれしいです。
引き続き、オペ看ラボではリアルな声を届けていきます。
次回も楽しみにしていてくださいね!
新聞配達・営業から看護の道を目指し社会人で受験、准看護師取得。
だんだん看護が楽しくなり、さらに正看護師資格も取得。
手術室が好き!モットーは「楽しく働けると、看護も楽しくなる!」
Instagramでは手術室看護や看護師のお金の知識を発信中。
R3年に脳腫瘍が発覚。開頭手術、放射線治療、抗がん剤治療を経験。
後遺症で失語症になり、現在はリハビリ中です。