#03_最期まで意思を支える②|「点滴を続けたい」患者さんの思いに寄り添った緩和ケアの話

公開:2025.07.04

最期まで意思を支える。緩和ケア病棟を舞台にした漫画
みなさん、緩和ケア病棟って知ってますか?
病気そのものに対する治療ではなく、病気のつらさをコントロールしながら日常生活を送ることを目的とした病棟です。
ここでは「お別れ」も多く経験しますが、その一方で、さまざまな患者さんの人生観、価値観、希望との「出会いの場所」でもあるんです。
そんな緩和ケア病棟で働く私が、ここでの出会いの話をお届けします。

第3回目は、「できる治療を続けたい。点滴はずっと頑張りたい」と話した患者さんとのお話です。
ご本人の願いと、それをどう支えるかをめぐって、私たちは何度も立ち止まり、考えました。最期までその人らしく過ごせるように──小さな工夫を重ねた日々の話です。

<ここまでの話>
>>#03_最期まで意思を支える①|「点滴を続けたい」患者さんの思いに寄り添った緩和ケアの話

“落ち着かない様子”からはじまった、ケアチームの環境づくり

入院中も落ち着かないCさんがベッドから降りようとする姿を見て、スタッフが“安心して過ごせる環境とは何か”を考え始める場面。
「布団なら落ち着くのでは?」という気づきをきっかけに、スタッフがカンファレンスでアイデアを出し合い、病院のベッドからマットレスに変更することを決めるシーン。
布団のようなマットレスを部屋に設置し、Cさんが穏やかに過ごせるようになった日常と、それを支えたスタッフの姿。点滴を継続しながらの看取り。
ご家族が面会に訪れるなかで、スタッフが「ありがとう」と感謝を伝えながら見送るラストシーン。Cさんが最期まで「自分らしく」過ごした姿と、看護チームの思いが描かれている。

最期まで意思を支える②|「点滴を続けたい」患者さんの思いに寄り添った緩和ケアの話【完】

原作:よん
漫画:てらいまき
よん よん

緩和ケアの知識や大切さを知ってもらいたくInstagramを開設。イラストレーターとしても活動している。趣味は旅行、買い物、食べること、ダイビング

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