#06「ナースコールの説明」

公開:2025.02.06

鈴木さんは、東京の国際的な病院に就職した3年目ナース。外国人の患者さんがよく来るこの病院で彼女は度々、英語での対応に困ってしまいます。
しかし、同じ病棟に心強い味方が!ナオミ先輩はイギリスの病院に勤めたことがあり、そんな鈴木さんにいつも助け船を出してくれる頼れる存在です。

前回シャーロットさんのトイレ介助をすることになった鈴木さんでしたが、他の業務もあることを思い出したようです。さて、なんて声をかけたら良いでしょうか?
今回の “英語で言いたい!”フレーズは……

Please call us when you’re finished with this call bell.
(終ったらナースコールで呼んでください)
きうい きうい

現役海外ナース きうい のワンポイントアドバイス!


実はナースコールの呼び方も国や施設によって様々な言い方があり、“call bell”や“buzzer”、“call button”、“nurse call button”などが主流でどれでも通じます。

押すタイプのものであれば、下記のように「ボタン(button)を押す(push)」と表現するのがシンプルで覚えやすいですね。
”Please push the button when you’re finished.(終ったらボタンを押してくださいね)”
“button”の発音は、ボタンよりもバトゥンに近いので意識して言ってみましょう。

もしトイレなどにある引っ張るタイプのものであれば、「紐(string)と引っ張る(pull)」を使って、
“Please pull the string when you’re finished.(終ったら紐を引っ張ってくださいね)”
が患者さんにとってもわかりやすいです。
“button”や“string”の単語を忘れてしまっても押すや引っ張るさえ言えれば、“Please push when finished. / Please pull when finished.”と言いながら指を指すことができればOKです。

このイラストのように、ナースコールを押してトイレに行くのを手伝って欲しいと言ってくれる患者さんならこれで十分だと思いますが、ナースコールをしたら来るまで待っててほしいことを念押ししたい場合は
“〜so I can help you get back.(戻るために手伝います)“と付け加えたり、“〜and wait until someone comes.(誰かが来るまで待っていてくださいね)” と付け加えると明確ですね。

次回もお楽しみに!
きうい きうい

ロンドンでナースエジュケーターをしています。instagramでは日本とイギリスでの看護師経験を比べたり、医療英会話について、多様性や自分らしくいること、メンタルヘルスやマインドセットについて等、様々な発信をしています。不定期でライフコーチや英会話レッスンも行っています。

ソファちゃん ソファちゃん

絵を描く看護師です。
SNS上にイラストや漫画を載せています。

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