#09「咳」

公開:2025.02.27

鈴木さんは、東京の国際的な病院に就職した3年目ナース。外国人の患者さんがよく来るこの病院で彼女は度々、英語での対応に困ってしまいます。
しかし、同じ病棟に心強い味方が!ナオミ先輩はイギリスの病院に勤めたことがあり、そんな鈴木さんにいつも助け船を出してくれる頼れる存在です。

今回鈴木さんは肺癌疑いの患者さんの入院をとることに……。
今回の “英語で言いたい!”フレーズは……

Are you coughing up phlegm?
(痰は出ますか?)
きうい きうい

現役海外ナース きうい のワンポイントアドバイス!


自己紹介で鈴木さんは名字を使っていますが、英語圏の国や地域では下の名前で自己紹介をすることが多いです。
個人的には無理にファーストネームを使わなくても自分が呼んで欲しい名前で自己紹介して大丈夫だと思っています。海外ではニックネームもよく使われます。

咳を意味する“cough”は「コフ」に近い発音です。cough upは咳をする時に何か上がってくるイメージです。bring up ということもあります。

痰の言い方にはphlegmとsputumの2つがあります。phlegmが一般用語で、もう一方のsputumはどちらかというと医療用語。例えば、sputum sample(痰検体)とは言いますが、phlegm sampleとは言いません。

phlegmは複雑なスペルですが、 “ph” は “f” の音を出すので「フレム」(レを強調)に近い発音です。
sputumの発音は「スピュータム」(ピュを強調)になります。

また、secretion(分泌物)、mucus(粘液)も時より痰のことを意味して使われます。

今回は少し難易度の高い単語が出てきました。
phlegmなどの単語が出てこなければ、湿性咳嗽(wet cough), 乾性咳嗽(dry cough)という用語を用いて、
“Is it usually a wet cough or a dry cough? (普段は痰が絡む咳ですか、乾燥した咳ですか?)”
と確認してもいいですね。

次回もお楽しみに!
きうい きうい

ロンドンでナースエジュケーターをしています。instagramでは日本とイギリスでの看護師経験を比べたり、医療英会話について、多様性や自分らしくいること、メンタルヘルスやマインドセットについて等、様々な発信をしています。不定期でライフコーチや英会話レッスンも行っています。

ソファちゃん ソファちゃん

絵を描く看護師です。
SNS上にイラストや漫画を載せています。

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