#02 MIXIで働く、たつやの場合〜労務部長から産業保健師へ感謝の気持ち〜
公開:2025.04.17

その方自身にとっては当たり前のことだったのかもしれないけど、わたしたちは嬉しかったり、安心したり、素敵な瞬間だった。
特集「あの日、わたしが見たナース -いろんな職場編-」では、実際にあったそんなエピソードを描き、今この日々を頑張るすべての看護師の方への感謝と共に捧げます。
今回は、看護師の資格を活かして株式会社MIXIで産業保健師として働く日下さんへの感謝のエピソードを紹介します。
MIXIは、「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」というパーパス(存在意義)のもと、「mixi」や「モンスターストライク」、「家族アルバム みてね」、「TIPSTAR」など、友人や家族間で一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供しています。また、MIXIは2022年7月に「健康経営宣言」を公開し、健康課題に対するさまざまな施策を進めており、2023年から2年連続で「健康経営優良法人」に認定されています。
従業員の健康を支える頼もしい存在
日下さんは私が労務部内にウェルネス推進グループを立ち上げ、従業員の心身の健康管理や職場環境の改善を推進する役割を担う中で、一番最初に採用させていただいた方です。前職も含めてたくさんの産業保健師の方とお仕事をしてきましたが、日下さんは前向きさ、積極性、コミット力、責任感について群を抜いている方です。ちなみに入社当初は、控えめな感じもしましたが、本人曰く「猫をかぶっていた」ということです(笑)
日下さんを象徴するエピソードをいくつかご紹介します。まず、全社員が視聴するオンラインでの定例「全社朝会」で「朝会体操」と題して、定期的にVTR出演したことです。「朝会体操」はコロナ禍以降リモートワークが増え、運動不足になりがちな従業員向けに健康維持・増進を目的とした動画コンテンツです。

私が思い付きで「健康経営を進めるという社内広報として、日下さんが出演して、ついでに体操指南もしてみたら?」と半分冗談で提案したところ、日下さんはすんなりと出演してくれました(笑)これにより、健康経営の推進や日下さん自身の社内での認知度は一気に高まりました。また、慣れないリモートワークでの腰痛などの不調の改善にも大いに役立ったという声も多く届いています。具体的には、長時間のデスクワークによって生じる首や肩のこり、腰痛などの身体的不調が軽減されたとの報告がありました。従業員からは、「朝会体操のおかげで仕事の合間にリフレッシュできる」「体操が習慣化して体調が改善した」など、非常に高い評価を得ています。
また、ウェルネス推進グループができてすぐにコロナ禍になったのですが、この時は日下さんがいて本当によかったと思いました。社内でも日々感染者が増えていく中、日下さんは状況把握や全社への連絡、社員の個別対応、社内フロアの消毒など率先して対応してくれました。社内外の方を対象にワクチン接種会も実施しましたが、大変な時期にも関わらず、高い責任感と専門性をいかんなく発揮してくれました。

最近では、健康経営施策として、新卒入社社員との保健師面談、健康診断のオプション費用補助、等を提案から運用まで進めてくださいました。また当社では31日のある月に「ベジチェック®」という機器を使って推定野菜摂取量を測定するイベントを行っています。こちらの運営も日下さんが担っており、この取り組みにより従業員の野菜摂取に対する意識改革に大きく貢献しています。また、社内チャットツールでは健康活動チャンネルを設置し、従業員への継続的な健康情報提供を行っております。何より社員の皆様一人一人との向き合い方が真摯で誠実で素晴らしいと思います。
今後もこれまでと変わらぬ情熱やスタンスで、従業員のサポートをしていただけることを期待しております。


入社当初は、「企業における保健師の認知度が低く悩みましたが、労務部長発案の朝会体操の出演をきっかけに、面談の際に「朝会体操の人ですよね」と声をかけていただくようになり、従業員との距離が一気に近くなったように感じました。コロナ禍から開始した朝会体操を通して従業員の運動不足の予防に貢献できたことを本当に嬉しく思っています。入社して5年経過し、体調不良者の対応、健康診断、健康施策など様々な業務に携わらせていただきました。前職では経験できなかったことも多数あります。今後も従業員のみなさんとたくさんコミュニケーションを取りながら、一緒に健康になっていきたい、そして従業員をサポートしていきたいと思います。
イラスト:せきやよい