#03_最期まで意思を支える①|「点滴を続けたい」患者さんの思いに寄り添った緩和ケアの話

公開:2025.07.02

最期まで意思を支える。緩和ケア病棟を舞台にした漫画
みなさん、緩和ケア病棟って知ってますか?
病気そのものに対する治療ではなく、病気のつらさをコントロールしながら日常生活を送ることを目的とした病棟です。
ここでは「お別れ」も多く経験しますが、その一方で、さまざまな患者さんの人生観、価値観、希望との「出会いの場所」でもあるんです。
そんな緩和ケア病棟で働く私が、ここでの出会いの話をお届けします。

第3回目は、「できる治療を続けたい。点滴はずっと頑張りたい」と話した患者さんとのお話です。
ご本人の願いと、それをどう支えるかをめぐって、私たちは何度も立ち止まり、考えました。最期までその人らしく過ごせるように──小さな工夫を重ねた日々の話です。

点滴はずっと頑張りたい。Cさんの願いを受け止めて

食事が摂れなくなった患者Cさんが入院し、自ら点滴の針を抜いてしまう場面。点滴を続けるかどうかをチームで話し合うも、Cさんには治療への強いこだわりがあった。
「点滴をしていると安心する」と語る患者と家族の思いを受け、ケアチームが「点滴を続ける」という希望に寄り添うことを決めた
副作用が出ないことを確認しながら、スタッフたちが点滴の再確保を何度も行う様子と、「治療を続けたい」というCさんの思いに寄り添う姿

>>第2話へ続く。

原作:よん
漫画:てらいまき
よん よん

緩和ケアの知識や大切さを知ってもらいたくInstagramを開設。イラストレーターとしても活動している。趣味は旅行、買い物、食べること、ダイビング

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