#19 外回りのコツ【オペ看222人に聞きました!】

公開:2024.03.14

こんにちは!しゅがーです。 私の連載企画「手術室看護師の気になることを大解剖!オペ看ラボ」では、オペ看のみなさんが知りたいけど、なかなか知ることができないリアルなオペ看のことを紹介していきます。
今回のテーマは、「外回りのコツ」についてお送りします。

「メス!」これ、ドラマでよく見るセリフですよね。
そう、手術室看護師といえば「器械出し」!

…ですが、なかなか光に当たらない、縁の下の力持ち…
陰の功労者、外回り!!
実は、器械出しよりも外回りの方が高度だと言われています。

外回りは術野だけではなく、手術室全体を広い視野で物事を見たり、考えて行動します。
さて、なんだか難しそうですが…一体どうすれば外回りが上手になるのでしょうか…。
参考書には書いていない外回りのコツ、手術室看護師の先輩方に教えてもらいました!

外回りとは?

外回り看護師は、麻酔で眠ってしまう患者さんに代わって「痛い」「寒い」などを伝える、とても大事な役割です。
また、手術室内の状況を把握し、管理します。
お仕事も多岐にわたるので、忙しいです…。

外回り看護師のお仕事

  • 情報収集・術前訪問
  • デバイス類(電気メスなどの器械)の配置
  • 患者さんへの対応
  • 麻酔介助
  • 手術器械の追加
  • 体内遺残管理(ガーゼ・器械カウントなど)
  • 出血管理
  • 手術記録…などなど

外回りのコツ

この記事は、筆者のInstagramに寄せられたストーリーズやDMのコメントを元に作成しています。
DMの掲載は許可をいただいています。
アンケート期間:2024年2月23日18:00~2月24日18:00
ストーリーズにて質問BOX、DMで回答、回答数は222件

準備が大事!手術の部屋をきれいに!

オペ看Aさん オペ看Aさん
術野で使いそうなものをすぐ出せるように上に出しておく。
術野をしっかり見る!!
オペ看Bさん オペ看Bさん
次に何をするか三手先まで考える!
部屋は綺麗に!
いらないものは部屋から出す!
オペ看Cさん オペ看Cさん
器械出しの経験を活かして、手術の流れを思い出しながら準備していました。
しゅがー しゅがー
術式によりますが、手術に使うものって結構多いんですよね…。
手術の流れを思い出して、何が必要か考えて準備をします。
すぐに器械や資材をすぐに出せるように、部屋のキレイにしておくのもとても大事ですね!

私は、次に必要な物品を置くための小さいワゴンを持ってきて使っていました。

特に外回りには、知識が必要…!

特に外回りは情報収集が欠かせません。
その情報収集から、アセスメントをしていきます。
ですが、アセスメントができないと何を準備しないといけないのか分からないのです…。
だから、術式やその流れだけではなく手術体位も、麻酔の知識も必要になっていきます。

オペ看Dさん オペ看Dさん
良肢位を知る、薬剤の作用、副作用を知る、術式と流れを知る!
オペEさん オペEさん
術前訪問でいかに情報を得てアセスメントできると、合併症を起こさない!
体位固定を抜かりなく。
オペ看Fさん オペ看Fさん
情報収集し、先のことを考えながら「あれした?」「これした?」と、自分自身に確認し ながら、安全で素早く!
しゅがー しゅがー
頭の中で、シュミレーションをしてみるといいかもしれないですね!。
「あれした?」「これした?」自分自身に確認!ステキなやり方です!

広い視野

オペ看Gさん オペ看Gさん
広い視野、10個目がついているつもり。
耳も10個ついているつもり。
オペ看Hさん オペ看Hさん
とにかく術野とモニター、麻酔科の先生の動きを見て状況を把握する!
一歩先のことを予測して、準備◎
オペ看Iさん オペ看Iさん
術野の話をよく聞くことと、 広い視野!
しゅがー しゅがー
器械出しだけじゃなくて、外回りもしっかり術野を見ないと次の行動が1歩遅くなっちゃいますもんね…!
記録をしていても、耳はダンボです!(これ、死語ですか…?笑)

麻酔科と仲良くなる

オペ看Jさん オペ看Jさん
器械出しと麻酔科と仲良しになる。笑
オペ看Kさん オペ看Kさん
とりあえず麻酔科と仲良くなる!
観察点とかコツ教えてくれます!
オペ看Lさん オペ看Lさん
わからないこと、薬、病態など、全部麻酔科にオペ中に間いています!
5年目でもまだやってる。
しゅがー しゅがー
もちろん、麻酔の基礎知識は勉強しますが、参考書には書いていないことや現場での判断もありますよね。
「今回は、○○の状態だったから、このお薬を使ったんですか?」
なんて、麻酔科の先生に聞いてみるといいかもしれないですね!

しゅがーの場合

カンペを見る!

しゅがー しゅがー
カンペノートの登場です(笑)
私はどうしても覚えが悪く…。
ポケットにカンペがないと心配なんです…。
準備する物品や、よく使う薬剤の用途と副作用、電気メスやターニケットなどの設定値など、ぱっと確認できるといいですよね!

着用しているはクラシコの「デオスクラブトップス」です。
ポケットも大きいので、カンペノートも楽に入ります!

まとめ

今回は、皆さんの「外回りのコツ」について聞いてみました。

  • 準備が大事。手術の部屋は整理整頓!
  • 幅広い知識が必要。少しずつ覚えていきましょう
  • 広い視野が必要。術野の会話にも耳を澄ませて!
  • 麻酔科の先生と仲良くなる。分からないことは、聞いてみよう

皆さんのアドバイス、是非実践してみてくださいね!

しゅがー しゅがー

新聞配達・営業から看護の道を目指し社会人で受験、准看護師取得。
だんだん看護が楽しくなり、さらに正看護師資格も取得。
手術室が好き!モットーは「楽しく働けると、看護も楽しくなる!」
Instagramでは手術室看護や看護師のお金の知識を発信中。
R3年に脳腫瘍が発覚。開頭手術、放射線治療、抗がん剤治療を経験。
後遺症で失語症になり、現在はリハビリ中です。

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