#03 まさのりの場合
公開:2023.12.15
わたしたち(患者&その家族)には、あの時に出会った看護師の方に言えなかったありがとうがある。
その方自身にとっては当たり前のことだったのかもしれないけど、わたしたちは嬉しかったり、安心したり、素敵な瞬間だった。
特集「あの日、わたしが見たナース」では、実際にあったそんなエピソードを描き、今この日々を頑張るすべての看護師の方への感謝と共に捧げます。
第3回はまさのりさんが、十二指腸潰瘍穿孔になり入院していた時の胃カメラ検査時に体験したエピソードです。
その方自身にとっては当たり前のことだったのかもしれないけど、わたしたちは嬉しかったり、安心したり、素敵な瞬間だった。
特集「あの日、わたしが見たナース」では、実際にあったそんなエピソードを描き、今この日々を頑張るすべての看護師の方への感謝と共に捧げます。
第3回はまさのりさんが、十二指腸潰瘍穿孔になり入院していた時の胃カメラ検査時に体験したエピソードです。
とても苦しく、本当に辛い時に寄り添ってくれた
私は30代後半の頃、十二指腸潰瘍穿孔になり、腹部の激痛に耐えられなくなってしまい、仕事の帰りの途中の駅で下車して救急搬送されてしまいました。
その後、無事に緊急手術を受けて1ヶ月の入院生活を送っていましたが、途中の経過観察で胃カメラ検査がありました。
それ以前にも経口で胃カメラ検査を受けたこともあったのですが身体に合わず、経鼻をメインにしていたのですが、その病院では経口しかなく渋々経口検査を受けたところ、耐えられない程の嗚咽でとても苦しくて、もう本当に辛くて、、、
でも医師はサバサバしていて… というところで、看護師さんが寄り添ってくださり、「苦しいですよね」、「もうすぐ終わりますから」と言いながら手を握っていてくださいました。手を握っていただいただけなのに、とても気持ちも楽になり本当に不思議な感じがしたのをずっと覚えています。
何度か入院・手術したことがありますが、この場面が今でもずっと一番印象に残っており、当時の看護師さんには感謝しかありません。
文:まさのりさん
イラスト:せきやよい
イラスト:せきやよい