お悩み:急性期が合わない。でも簡単に異動できない。

公開:2024.08.16

InstagramなどSNSで活躍する看護師のしゅーぞー、リナ、DCN やのが悩む看護師たちの相談に答える連載「悩めるナースの休憩室」の第8回。三人のそれぞれの視点での回答とは!?ぜひご覧ください!お悩み相談も随時受付中。

今回のお悩み(相談する看護師:ヒソカさん)

元々慢性期病棟で働いていて、勉強のためと思い急性期病棟に転職しました。働いて約1年、自分には慢性期が合ってると気付いてから今の職場が苦痛です。資格も取りたいと意気込んで転職したので、辞めるのは親にも反対され、逃げ場がなくてツラいです。じゃあ、慢性期に行けばいいよって簡単な話でもなく…。一度異動したい話はしましたが、他の職員でも異動までに5年以上要した人もいると聞きました。このまま辛い思いをして、楽しいと思えない看護をして、自分の価値観も崩れていきそうです…。

お悩みへの回答

しゅーぞー しゅーぞー
自分に合っていないと思う環境で働き続けるのはつらいですね。新たな環境にチャレンジしたことで自分が好きなことに気づくことができたことはプラスだと捉えたいところです。

合っていないとわかっている環境で続けていると、いつしか自分が大切にしていたことまでわからなくなってしまうことは私も経験しました。

看護師の働く場所なんていくらでもあります。圧倒的売り手市場です。親のために仕事しているわけではありません。一度きりの看護師人生。好きなことに時間を使いましょう。
リナ リナ
楽しいと思えない看護、とてもお辛いですね。そんなお気持ちを相談してくださってありがとうございます。

「ヒソカさんはどんな看護がしたいですか?」「どんな人生を送りたいですか?」この2つの問いを突き詰めていくと後悔のない選択ができると思います。個人的な考えですが、看護の楽しさは意外と後から感じる場合もあります。

それを踏まえて、今の急性期病棟で異動まで残り4年間で学べることを学ぶための期間と考えて異動まで頑張るか、上司に再度打診して慢性期病棟への異動願いを出すか、転職という選択をするかになってくると思います。

「この選択をしたらこう思われるかな?」「迷惑かけるかな?」ということよりも「私はこうしたい」を最優先に自分人生の舵をとっていきましょう。大丈夫。絶対上手くいく!
やの やの
資格取得も考えているとのことで、向上心がある印象を受けました。看護師は万能ではないので職場の合う合わないもあります。

では慢性期が合う理由とは?そこでしかできない看護があるのでしょうか。今の辛さを抜け出す方法としては急性期が合わないという自分視点から、ここにいる目の前の患者さんに何ができるか患者さん視点で捉えてはどうでしょう。

資格取得も踏まえ、職場から離れられないならば、異動まで5年と仮定して、長期的な視野で、その時間を有意義なものにできるよう考えてみましょう。資格取得の勉強を進める、異動後を想定して興味のある事柄・分野を勉強する、学会に参加する。職場以外の時間で看護の充実感を得られるかもしれません。

ヒソカさんの幸せと健康が最も重要です。自分の人生は、私が何を大事にするかにかかっています。ヒソカさんが前向きに取り組むことができる選択を、自分自身で決断できるよう応援しています。

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DCN やの DCN やの

訪問看護・施設・病棟〜ICU・SCUまで経験し、認知症ケア専門士・認知症看護認定看護師を取得。病院では「認知症を理由に諦めない看護」を軸に、年間400件超のラウンドを実施。SNSでは歯に衣着せぬ物言いで高齢者看護の普及啓発に取り組み中。臨床での看護に執筆・講師・セミナー運営・SNS代行業をしながら現在大学院生(高齢者看護専攻)。爽快感のある物言いの彼女は一体何者なのか…誰も掴めていない。

リナ リナ

新卒で配属された外科病棟で勉強すればする程外科看護の楽しさに目覚めた「外科看護をもっと分かりやすく!」現役ナースです!

しゅーぞー しゅーぞー

2011年看護大学卒業後、救命救急センター入職。救急ICU、ER、ドクターカーで勤務し、部署内教育、院内教育委員会を担当。ICU看護主任を経験し、マネジメントを学ぶ。2021年からInstagram「看護のススメ」での発信を開始(@kango_no_susume)。「楽しく学び、現場で活かす」をモットーに投稿。頑張る看護師が報われる世界をめざしている。2023年書籍を発売。「いいねと言われる新人になる!1年目ナースの教科書」

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