#33 手術室看護師の手荒れ対策 みんなの対策を教えて!【オペ看149人に聞きました!】
公開:2024.12.16
私の連載企画「手術室看護師の気になることを大解剖!オペ看ラボ」では、オペ看のみなさんが知りたいけど、なかなか知ることができないリアルなオペ看のことを紹介していきます。
今回のテーマは、「手荒れ対策」についてお送りします。
手術室で働く私たち看護師にとって、手荒れは職業病ともいえる悩みですよね。
頻繁な手術時手洗いやアルコール消毒に加え、手袋の着脱も多く、肌にかかる負担は相当なものだと思います。
手荒れがひどくなると、かゆみや痛みで作業がしづらくなり、さらにひび割れや出血まで起こることもあります。
これが原因で感染リスクが高まる可能性もあるため、私たちは常に手のケアに気を使う必要がありますよね…。
今回は、手荒れを防ぐためのさまざまな対策をご紹介します!
私たちが日々患者さんをケアするために必要な「手」を守るためにはどのような方法があるのか、一緒に見ていきましょう。
手術室看護師の手荒れ対策
DMの掲載は許可をいただいています。
アンケート期間:2024年11月10日13:00~11月11日13:00
ストーリーズにて質問BOX、DMで回答、回答数は149件
こまめな保湿が大事!
クリームをこまめに塗る。
この後、手洗いするのが分かってても塗る。
こまめな保湿、大事ですね…。
これからはちゃんと意識していきます!
ワセリンを塗る
外回りでも手袋を脱ぐたびつけてます(笑)
毎日ワセリンです(笑)
ワセリンはべたべたするイメージでしたが、ブランドによってはさらっとしたハンドクリームもあるんですね。
手術中は綿手袋を着用
小さい針や糸は扱いにくいので、指の先端だけカットしてます。
素手だと滅菌手袋が合わなくて痒くなるので…(涙)
手荒れに困っている方はお試しあれ!
手洗いの温度に気をつける
器械の手洗いでも熱すぎないようにして保湿も意識してるけど、それでもガサガサになる…泣
すぐ手が荒れるから。
温度を調整できるところは、ぬるめの温度でいこうと思います!
低刺激のハンドソープを使う
医療用のやつです。
泡タイプが手に優しい気がします(笑)
OPEの時は無理だけど、他の時はできるだけ優しいもの(低刺激とか)を使っています。
手術時手洗いを、ウォーターレス法(ラビング法)にする
手術時手洗いとは、手術を行う医師や看護師が手術の前に行う、特別な方法での手洗いのことです。
殺菌力のある洗浄剤を使い、手指だけでなく肘や前腕まで丁寧に洗浄します(スクラブ法)。それに対して、ウォーターレス法(ラビング法)は通常の石けんで手を洗った後にアルコール擦式剤で消毒する方法です。
全然違う!
アルコールで荒れる人はスクラブ法にしてます。
手荒れがかなり少なくなりました!!
ラビング法でもスクラブ法でもSSI予防的には変わらないらしい。
※参考:消化器外科 SSI予防のための周術期管理ガイドライン 2018.p88ー89
自分の手に合うものを選択できるといいですね。
まとめ
今回は「手荒れ対策」について、みなさんの回答を紹介しました。
- こまめな保湿が大事!
- 手術中は綿手袋を着用
- 手洗いの温度に気をつける
- 低刺激のハンドソープを使う
- 手術時手洗いを、ウォーターレス法(ラビング法)にする
手術室看護師のみなさんから寄せられた実体験や工夫をもとに、役立つ対策をたくさんご紹介しましたが、私自身も「こうすればよかった」と思うポイントが多く、とても勉強になりました!
手荒れ対策は、日々のちょっとした意識も大事なんですね。
自分に合ったケア方法を見つけて、手荒れに負けず、安心して働ける環境づくりの一助となれたら嬉しいです。
是非参考にしてみてくださいね。
引き続き、オペ看ラボではリアルな声を届けていきます。
次回も楽しみにしていてくださいね!
新聞配達・営業から看護の道を目指し社会人で受験、准看護師取得。
だんだん看護が楽しくなり、さらに正看護師資格も取得。
手術室が好き!モットーは「楽しく働けると、看護も楽しくなる!」
Instagramでは手術室看護や看護師のお金の知識を発信中。
R3年に脳腫瘍が発覚。開頭手術、放射線治療、抗がん剤治療を経験。
後遺症で失語症になり、現在はリハビリ中です。