#03「本人確認」

公開:2025.01.16

鈴木さんは、東京の国際的な病院に就職した3年目ナース。外国人の患者さんがよく来るこの病院で彼女は度々、英語での対応に困ってしまいます。
しかし、同じ病棟に心強い味方が!ナオミ先輩はイギリスの病院に勤めたことがあり、そんな鈴木さんにいつも助け船を出してくれる頼れる存在です。

今回鈴木さんは外国人の患者さんに生年月日を確認したいようですが、一体どう伝えればいいでしょうか…?
今回の “英語で言いたい!”フレーズは……

Can you tell me your name and date of birth?
(意味:名前と生年月日を教えていただけますか?)
きうい きうい

現役海外ナース きうい のワンポイントアドバイス!


痛み止めの薬を表す英語はいくつかありますが、患者さんに説明する時には
”Pain medication” “Pain relief” または “Pain killer” がよく使われます。

人によっては直訳すると痛みを「殺す」と言う意味の “Pain killer” は好まない方もいるので、”Pain medication” や “Pain relief” が無難でしょう。

また、イラストの鈴木さんみたいに ”This medicine is for your pain.(この薬は痛みのためです)” と言うこともできます。

名前と生年月日の確認は医療安全上、とても大切ですよね。病棟などの毎日関わる場所では、 ”Can you tell me〜” で十分ですが、外来の受付や電話対応では代わりに ”May I have 〜” を使うことが多く、よりフォーマルな表現になります。

”Date of birth” を忘れてしまったら ”birthday” でも通じますが、日本語で「お誕生日はいつですか」と聞いているのと同じように受け取ります。

病院に慣れていない人や入院したての方は、なぜ名前と生年月日を毎回言わなきゃいけないのか疑問に思う方もいると思うので、
”We need to check this every time.(毎回確認する必要があります)”
”It’s for safety.(安全のためです)”
”It’s the hospital policy.(病院の決まりです)”
“It’s to check your identity.(本人確認のためです)”
などと補足してもいいですね。

次回もお楽しみに!
きうい きうい

ロンドンでナースエジュケーターをしています。instagramでは日本とイギリスでの看護師経験を比べたり、医療英会話について、多様性や自分らしくいること、メンタルヘルスやマインドセットについて等、様々な発信をしています。不定期でライフコーチや英会話レッスンも行っています。

ソファちゃん ソファちゃん

絵を描く看護師です。
SNS上にイラストや漫画を載せています。

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