#03 自分に合う職場を見つけるためにやったこと

公開:2023.06.07

美容看護師ユナの奮闘記3
皆さんにとって、今の職場は心地がよい場所ですか?

職場選びは人生において大きな転機や大切な土台になるので、失敗したくないという思いが先走るものではないかと思います。

私にとって、今勤めている職場は今まで生きてきた中で1番自分にとって心地良い場所です。といっても紆余曲折ありながら転職を繰り返し、今にたどり着いた経緯があるので、今回は皆さんにも知ってほしい私の実体験に基づいた自分に合う職場の見つけ方について書いていきたいと思います。

今転職を考えている人も、そうでない人も、そのタイミングが来る日に向けて、私の質問と対話しながら進めていただければと思います。
美容看護師ユナさんの写真

職場で過ごす時間は生活の22%。身を置く環境選びは大切

一般の正社員であれば、週に5回、1日8時間、1年で2000時間程度を仕事に費やすと言われています。1年の時間はだいたい8760時間なので、1年の中で約22%を仕事に割いているという計算になります。

22%という数字を少ないと思うのか多いと思うのかは、価値観によって異なると思いますが、私は1日8時間もの時間を過ごす職場環境をとても大切に思っています。

魚が陸上では生きられず、私たちが海の中では生きられないように、自分に合わない職場に身を置くことは想像以上に生きづらく、自分の良さを時には潰してしまうことにもなり、苦しいことだと思います。

大学病院から様々なクリニックへ。私の転職歴

私自身のこれまでの経歴を振り返ると以下のとおりです。

大学病院の総合外科で4年間働く
患者様の最期に関わる機会が多く、病気になる前の「未病」の段階に関わりたいという思いが強くなります。また大きな組織だったので、働く人が使い捨ての駒である感覚に違和感を覚えました。
予防医療クリニック+美容外科/皮膚科
オープニングスタッフとして入職。組織を作ることを経験します。また予防医療を学ぶために転職しましたが、日本人で健康に投資する人は僅かなため、お客様の99%が海外の方という現実を目の当たりにします。経営破綻で数か月でクリニックは潰れました。
美容皮膚科・美容内科クリニック
組織を作る楽しさがあったので、再度立ち上げメンバーに応募します。前院で叶わずに終わった美容内科の部門を主に稼働させ、美容を入り口に予防医療を伝えれば、医療を届けたい人に届けられることを学びます。VIP専用クリニックだったため、高クオリティーの接客・接遇を学びました。仕事は充実していたのですが、コロナ禍の経営破綻で潰れてしまいます。
美容皮膚科クリニック
前院はVIP専用のクリニックで1人のお客様に数時間かけるため、お客様の入る数がとても少なかったです。そのため美容皮膚科の施術の症例を積むために、流行りで安く施術を受けられるクリニックへ転職します。お客様に入る数が5倍になり、技術力がつきました。
皮膚科クリニック立ち上げ
SNSを通しての集客力を前職までに身に付けていたので、クリニックを丸ごと任せたいとお声替えを頂き、クリニックを立ち上げ、スタッフの採用から集客まですべてやるという責務を負います。
皮膚科クリニック2院目立ち上げ
クリニックを立ち上げるという仕事に魅了され、立ち上げ続けたいという思いが強くなります。前院で自走できるくらい売り上げが安定したタイミングで退職し、2院目を立ち上げました。

こんな感じで、過去に働いた職場で突然の経営破綻で「明日からもう来なくて大丈夫です」と解雇される経験もありますし、コロナ禍でクリニックがなくなってしまった経験もあります。

自分が何を職場に求めるのかを考える

転職や職場選びは、自己分析の一環だと思っています。まずは自分の好きなこと・苦手なことを知ることが大切です。

例えば、今日自分が何を食べたいのか、食べたくないのか、わからないまま飲食店がたくさんある場所へいくと選択肢がありすぎて、迷子になりますよね。

職場選びも同じです。好きがわからない人も、嫌いなことや苦手なことだと考えやすいと思っています。私でいうと苦手なことはこの3つです

  • 頑張った分の評価がない場所(逆説すると:インセンティブ制度があるところ)
  • 大人数・集団(逆説すると:中規模、または個人のクリニック)
  • 古いルールや年功序列(逆説すると:新規立ち上げ、ベンチャー)

このように、苦手なものを逆説で考えてみると、好きが見えてきたりします。

職場が合わなければ変えればいい、満点を求めない

職場を決める際によく求めてしまうのが、自分にとっての100点や、くじ引きでいう大吉を引こうと力むことです。65点を合格点、吉、末吉もOK、こんな風に許容範囲を広めてあげるのが良いと思います。

私はよく転職を婚活に例えるのですが、自分の条件にすべて当てはまった完璧な人を探そうとすると相手探しは難航します。また、この人が私にとっての最後の人と思うと「絶対に失敗できない」という思いから、転職に踏み切れなくなります。今のままでいいかも・・・もし転職して人間関係が微妙だったら・・・とまだ起こっていない不安に悩むことになります。

私たちも完ぺきではないように、入ってから擦り合わせをする作業も大切です。入ってみて、やれることをやっても、自分が譲れない部分が変わらなかったら、その時にまた転職をすればよいと思います。

ここだけはという軸をクリアしていれば、思い切って飛び込んでみましょう。勤めたら死ぬまでその場所で働かなければならない訳ではありません。そのあとのことはその時に考えれば大丈夫です。

転職に失敗はない、ハズレはあたりの為にある

私の転職的は確か・・・6回くらいで、一般的には多い方なのかなと思います。1年休職した経験もありますし、その後転職先のストレスで髪の毛が抜け落ちて円形脱毛症になったこともあります。2度目の鬱を再発しかけて退職した経験もあるので、はたから見たら失敗続きなのかもしれません。

しかしながら、私自身は今までの経験を失敗だとは思っておらず、すべて当たりを引くためのハズレと認識しています。あたりはハズレを引いた分だけ確率が上がります、失敗の反対はなにもしないことです。行動することを恐れず、その先のハズレを恐れず、あたりを引くためのチャンスだと考えてみてください。

満点の職場はないので自分で作った話

今、私が働いている職場は自分でプロデュースをしたクリニックです。クリニックの場所、名前、コンセプト、一緒に働くスタッフさんから、私が今までたくさん引いてきたハズレや、もっとこうしたらいいのに、こうなったらいいのにを詰め込んだ理想の職場です。

このクリニックを立ち上げるに当たって、原動力になったのが、自分が実際に見たり、経験したり、話を聞いて思った「ここを正さなければならない」という感情です。

看護師として既存のクリニックに勤めるという選択肢だけではなく、造るという選択肢もあることを、みなさまにも知って頂けたら幸いです。また、今まで経験したことはすべて未来を創るための当たりになることを信じて、一緒に歩みましょう。

Yuna Yuna

美容看護師。美容クリニックの立ち上げと看護師のキャリアをサポートする会社経営も行っている。自分軸の美容・マインド・思考を日々発信しています。
夢は美容領域が看護師の正しい選択肢として認められるようになること。

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