#04 踏ん張り時と、頑張らなくていい時

公開:2023.07.07

美容看護師ユナの奮闘記
みなさん、こんにちは。

私は美容看護師のほかに美容クリニックへ転職したい方の転職サポートも生業にしており、いろんな理由でキャリアチェンジしようと奮闘する方のお話を聞く機会が多くあります。

その中で、今がんばる時なのかそれとも辞めていいのかこの狭間で答えが出ずに苦しむ方が多いように思うので、今回は退職を決めるにあたっての「踏ん張り時と頑張らなくていい時」について書いていきます。
美容看護師yunaさん

大前提として1番大切にするのは自分

退職を踏みとどまる理由の多くが職場、師長さん、育ててもらった先輩、同期に「申し訳ないから」というものです。どこからその申し訳なさは生まれるのでしょうか。

私も実際に休職中にこの申し訳ないからという思考に長らく縛られ、苦しみました。自分の体や心はもう動けないとSOSの声をあげているのに、頭は必死に頑張ろうとする。次の道へポジティブな挑戦をしたいと思っているのに後ろ髪を引かれる。それは現場にいたからこそわかる、人不足、過労、ぎりぎりの中でみんなが頑張っているのを目の当たりにしてきたから湧き出る心情なのではないかと思います。

ただ、これだけは覚えておいて欲しいのです。自分ひとり抜けても必ず現場は回ります。自分の代わりはいくらでもいると、良い意味で知っておいてください。回るようにするのが上の役目なのです。

職場において自分の代わりはいくらでもいますが、家族にとって、自分にとって、自分の代わりはいません。自分のことを守り貫くのは自分自身である事を忘れないで下さい。

中には辞めさせてもらえない職場もある

美容クリニックへ転職すると決めて、自分の希望のクリニックを受けて、見事内定を勝ち取ったのにも関わらず「辞めさせてもらえませんでした」と辞退する方もいます。

病院の1歩外に出ると辞めさせてくれない会社が問題視されるのは当たり前の認識ですが、病院の中ではこれがまかり通っていたりします。

1か月前の申請で辞められないのはもちろん、3か月前でも許可がもらえず、半年、1年、2年と「人が足りないから今は無理」と退職が引き延ばされることがあるそうです。本当に辞められないのでしょうか?

退職に関する法律の定めについて

退職に関する法律の定めについて、わかりやすく紹介した記事ではこのように書かれています。

<雇用期間の定めがある場合>
民法628条によると、雇用期間が契約によって定められている場合、原則として、労働者はその日まで退職することができません。
ただしやむを得ない事情がある場合は、退職することができます。
例えば、自身の病気や家族の介護などは、やむを得ない事情に当たる可能性が高いでしょう。
また労働基準法附則137条により、契約期間の初日から1年以上経過している場合は、期間の定めがあったとしても、労働者はいつでも退職できるとされています。
ただしこれは原則として、1年を超える契約期間が定められた場合です。

<雇用期間の定めがない場合>
いわゆる無期契約の場合は、民法627条により、労働者はいつでも退職を申し出ることができ、申出から2週間経過することによって、雇用関係が終了するとされています。
したがって法律上、労働者は退職日の2週間前までに退職の申出をすればよいということです。
一方で「今日辞めたい。」など、退職日まで2週間に満たない申出の場合、会社はこれを拒否することができます。
ただし、仮に当日辞めるという申出を拒否した場合でも、申出の日から2週間経過することによって、雇用関係は終了します。
とはいえ、2週間は今までと同様、雇用契約が継続しますので、引継ぎなどの業務命令を下すことができます。

<就業規則に退職の定めがある場合>
引継ぎなどに要する時間を勘案すれば、退職日の2週間前に言われても遅すぎる、とお考えの方も少なくないと思います。
実際多くの会社では、就業規則などで、「労働者が退職する際は、30日前までに会社に退職届を提出しなければならない。」と定めていると思います。
それでは就業規則と、民法の規定とではどちらが優先されるのでしょうか。
これについては、法律に明確な根拠があるわけではなく、見解の分かれるところです。
まず「半年前までに申し出ること。」など、極端に労働者の自由を制限する就業規則は無効であると考えられます。
一方で30日前程度の常識的な期間であれば、就業規則が優先されるという見解もあります。

引用:https://clouza.jp/column/resignation より

このことから上司が「辞めさせてくれない」は飲み込む必要がないことです。あまりに話し合いが進まず、聞いてもらえない場合は退職代行などを利用するのは1つの手だと思います。

自分の人生は自分で舵を取ること、他人の言いなりになる必要はありません。お世話になったことへの感謝は忘れず、一歩踏み出しましょう。

踏ん張り時の時もある

辞めたいと思ったら辞める、これを容易に繰り返していくと転職歴が増え、転職回数が短期間で多い方は書類選考で落ちてしまうこともあります。

なので、闇雲に退職を推奨しようとは思いません。また臨床経年3年~で募集要項をつくる美容クリニックも多く、それ以内だと受けられるクリニックが少なくなってしまったり、内定率に響いてしまったりすることもあります。

選択肢が少ない=選ぶ立場にいないのでブラックな職場に転職してしまうケースもあります。私が考える踏ん張り時と辞め時は以下の通りです。

今の仕事の”痛み”は成長痛か、致命傷か

成長するときは必ず痛みが伴います。今抱えている痛みは気分が成長するための一過性の乗り越えるべき痛みなのか、これ以上我慢をすると死んでしまう致命傷なのかを深堀して考える必要があると思います。

私にとって、自分の知識や 技術習得のための課題・人間関係は成長痛に分類されます。

よくある退職の理由が「人間関係」で、俗に言うお局や意図的に傷をつけてくる人が職場にいるケース。これは、自分で受け流す範疇を越えたものや、あからさまに職場の離職の原因をつくる当人である場合は先輩、師長、もしくはそれ以上の上層部にしかるべき相談と報告をしてください。

人間関係が理由で退職した人のほとんどが、次の職場で「人間関係がいいところ」を希望することが多いのですが、人間関係は時期やタイミング、人に起因するものであり、人の価値観によっても左右されるものなので、入る前にはわからないのが現実です。
エージェントに聞いても、面接官に聞いても、人間関係は良いですよという答えが返ってくると思います。

自分とは性格が合わない人がいることが退職の理由の場合、その後も人間関係を理由にした退職を繰り返す可能性が高いので、おすすめしません。

私にとっての致命傷は体と心がダメージを負ったとき、または目標達成した成し遂げたあとのマンネリ期を指します。
転職するときにそこで成し遂げる目標を毎回明確に決めるのですが、それが達成し、その場所でそれ以上の成長が見込めないときに自分自身へのマンネリ、飽きを感じます。

これを楽さや居心地の良さと捉えることもできるのですが、コンフォートゾーンからの脱却を意識している私にとってはぬるま湯につかり続けることは致命的です。

これはあくまでの私の定義なので、みなさんもこの記事を読みながら自分にとっての成長痛と致命傷はどんなことを指すのか、考えて頂ければと思います。

最後に。右に行くか左に行くか迷ったときにどちらかにいくか迷ったときは心が躍る(わくわくする)方へ行ってみてください。頭で考えるよりも心で動くと、上手にことが進む気がしています。

Yuna Yuna

美容看護師。美容クリニックの立ち上げと看護師のキャリアをサポートする会社経営も行っている。自分軸の美容・マインド・思考を日々発信しています。
夢は美容領域が看護師の正しい選択肢として認められるようになること。

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