#03 ブランク14年の受験勉強

公開:2023.05.24

ブランク14年の受験勉強

よりどりみどりではなかった看護学校探し

看護学校を受験する事を決心しましたが、実際住んでいる地域のどこに看護学校があるのかも全く知らなかったので、まずは看護学校探しをスタートしました。

インターネットを使って検索し、受験資格、受験科目などをくまなくチェックしましたが、年齢制限があるところも多く、入学または卒業時の年齢が30歳までという学校も少なくありません。

受験科目は苦手な数学除外したかったので、それも加味して探すとなると、目指せる看護学校は少なかったのです。

志望校決定。そして、やっぱり目指したい看護師

家から通えるか、受験科目、年齢制限、ホームページから見る学校の雰囲気などから 志望校が1つ決まりました。

リハビリ助手のパートをしていた病院では奨学金制度があったので、事務長と面談し、看護学校に合格をしたら、学費は奨学金として全額出してもらえる事になりました。その時の話で印象に残っているのが、事務長が私の年齢ならば2年で資格取得ができる准看護師の学校を勧めてくださった事でした。

准看護師の学校なら家から30分以内に行ける距離にあったので、一瞬それも魅力に感じましたが、きっと一つのことを極めたいタイプの自分の性格上、准看護師を取得しても、また正看護師を目指したくなるのではないかと思い、最初から正看護師1本で考える事を決めて伝えました。

胸躍る看護学校のオープンスクール

奨学金を出してもらえる話もいただき、早速資料請求をして学校のパンフレットを取り寄せました。キラキラした学校生活が写真で紹介されており、胸躍る気分になったことを覚えています。資料の中には、オープンスクールの案内が入っていました。

オープンスクールにさっそく参加して、ほとんどが高校生とその保護者という中で、保護者の年齢ほどの私が、血圧測定体験、沐浴体験をさせて貰いました。恥ずかしかったですが、ここは恥ずかしがっている場合ではなかったので、頑張っていたのを覚えています。

在学生との交流会もあり、実際に在学しているママさん学生さんとお話しをさせていただく機会もありました。その時、その先輩が、「大変だけど、とても楽しい」とおっしゃっていた話、その姿を見て、私も数年後、このようになっていたいと、改めて看護師になりたいと思いました。

社会人からの再進学相談会もありましたので、それにも別日に参加しました。学校の先生から、社会人から再進学するとどのような点が大変かという話を聞きました。金銭面、学力、実習の話などを聞いたように思います。

14 年ぶりの受験勉強は試行錯誤の連続

受験科目は現代文でした。学生時代から14年ぶりの受験勉強の始まりです。資料請求の時にもらった過去問を見ると、私大レベルの現代文に思えたので、私大の現代文の問題集、解説集などを購入しました。

本格的に勉強を始めたのが7月末、受験は10月中頃です。過去問に10問ほど漢字問題があったため、漢字問題集も常にカバンの中に入れて持ち歩き、時間さえあれば漢字の勉強をしていました。

しかし、頂いた過去問には解答がついていませんでした。解いたはいいけれど、正解かどうかがわからなくて困りました。また、現代文を勉強していくほど、回答に悩んでしまうようになってきて自信がなくなり、焦りと不安が増してきました。

受験直前の9月に入ってから家庭教師の先生に指導してもらう事を決め、単発で2回だけ現代文を教えてもらいました。それと同時に、心配の種だった過去問の回答も先生に作ってもらいました。

現代文の参考書
受験勉強に使った参考書

主婦が急に受験生になった家庭では

これまで私は主婦をしていましたが、ちょっとした子供の習い事の待ち時間でもカバンからすぐに漢字の問題集を取り出して、どこでも広げていたので、子供達にも「ママまた漢字や!」って言われていました。

その当時に、結婚15周年でタイへ夫と旅行に出かけたのですが、飛行機の待ち時間、飛行機の中でも漢字の問題集と現代文の問題集を解いていました。小中学生の子供達にとっては主婦の母親が、急に受験生になり、受験に向けていつも勉強してるイメージだったと思います。

受験勉強の時に行った結婚15周年のタイ旅行
受験勉強の時に行った結婚15周年のタイ旅行

私は、親が勉強する姿を子供達に見せたいという気持ちもあって、勉強する事は少しも苦にならなかったです。10月の受験に向けて、とにかくやれる事はやろうと、ものすごく気持ちが前向きに、やる気で満ち溢れていたように思います。家族はそんな私を見て、本気なんだなと再確認していたと思います。

面接対策もぬかりなく、気合十分でその日へ

受験科目には、現代文以外に個人面接とグループディスカッションがあったため、その対策も準備していました。人と話す事や周りを見て行動する事は得意だと思っていたため、グループディスカッションはいける気がしていたのですが、さらに良いものにするために、立ち振る舞い方や話の振り方なども勉強しました。

個人面接では聞かれるであろう質問をいくつか用意しました。「なぜ看護師を目指す事になったのか」、これは看護学校の受験では必ず聞かれる事だと思います。それ以外に、私の場合は社会人から看護師を目指す事になった背景も加わるだろうと想定していました。家庭があるけれど、学校生活が両立できるかどうかという点も学校側は不安に思うだろうから、その点も答えられるように準備していました。

看護学校を受験する事を伝えていた仲のいい友達からは、「リハビリ助手をしていたのに、なぜ理学療法士を目指そうとは思わなかったのか」と聞かれるかもしれない、とアドバイスしてくれました。後にわかるのですが、その通りのことを聞かれ、その準備は正解でした。友達のおかげです。

自分が出来ることはこれ以上ないというくらいに準備をした私は、受験日が近づくにつれて不安はあまりなくて、早く受験したくて仕方ないという心境でした。もうここまできたら、あとはやるしかない、やるだけだ、私という人間を見てください!そんな気持ちで、看護学校に入りたくて仕方がない人間である事を全面に出せるくらいの気合十分な心境でその日を待っていました。

ちづ ちづ

家庭あり子供3人の主婦が38歳で看護師になりました。
セカンドキャリアに看護師を選んでこの春で7年目。
毎日勉強しているノートの投稿が中心のインスタグラムのフォロワー数は5万人越えです。

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