お悩み:「意識高い系」は職場に求められていないのでしょうか?
公開:2023.12.22
InstagramなどSNSで活躍する看護師のしゅーぞー、リナ、DCN やのが悩む看護師たちの相談に答える連載「悩めるナースの休憩室」の第1回。三人のそれぞれの視点での回答とは!?ぜひご覧ください!お悩み相談も随時受付中。
今回のお悩み(相談する看護師:CRATZさん)
現在、大学院に通っていますが、俗に言う「意識高い系」は職場としては不要なのでしょうか?院生同士で話した時に、数人が同じ悩みでした。専門性のある発言や、学校のために休むなどを伝えると、揶揄されることがあります。「意識高い系」は、教育や発展など今後の職場に良い影響を与える可能性があると思うのですが、職員と温度差を埋め難いのが悩みです。
お悩みへの回答
しゅーぞー
厳しめなことを言うと、「意識が高いだけ」の人は必要ないですね。専門性のある発言を受け入れられないということですが、相手が受け入れられる状態にあるかどうかが大切ですよね。その専門性が組織にとって必要なことを理解してもらうための努力を続けないと、ただのうるせーヤツになっちゃいます(私も他人ごとではない笑)。いい影響を与えるためにはまず味方であることを理解してもらうこと!何を語るかより、誰が語るかが重要だったりします。相手側に問題意識を向けると、余計に温度差が拡がるかも・・・
やの
私が同じ立場ですが、大学院生はまだただの看護師で成果はあげてません。教育や発展など今後の職場に良い影響を与える可能性の反面、やり方次第で悪い影響にもなりかねない。学校に行ってる間、他に病棟業務を回してくれている人がいるから揶揄されるのは覚悟の上です。それを回避するなら非常勤で学校の時は休むシフトを組んで働くしかありません。自分たちは専門性のある発言をしている意識高い系だ。と周りに伝わっていないか考えてみましょう。看護において熱い思いがあって努力して大学院に入学しているかと思いますが、その思いの伝え方次第かと思います。大学院はそんなに簡単には合格できません。そのハードルを越えたのなら調整の能力を活かせば大丈夫かと思います。
リナ
業務をこなしながらの大学院生活お疲れ様です。私の職場にも今、特定行為の研修に行っているスタッフがいます。現場のスッタフとしては本当のことを言うと業務負担は増えています。でも、スタッフみんな彼の特定行為研修を応援しています。それはニーズがある&お互いの大変さを理解し合っているからだと思っています。彼はきっと勉強も大変だろうに、業務がついている日は「普段、研修のために迷惑をかけてるので・・・」と言って人一倍仕事をこなしています。「この人なら応援したい!」結局は人と人、人は感情で動く生き物。あなたの熱い思いが届きますように✨
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訪問看護・施設・病棟〜ICU・SCUまで経験し、認知症ケア専門士・認知症看護認定看護師を取得。病院では「認知症を理由に諦めない看護」を軸に、年間400件超のラウンドを実施。SNSでは歯に衣着せぬ物言いで高齢者看護の普及啓発に取り組み中。臨床での看護に執筆・講師・セミナー運営・SNS代行業をしながら現在大学院生(高齢者看護専攻)。爽快感のある物言いの彼女は一体何者なのか…誰も掴めていない。
2011年看護大学卒業後、救命救急センター入職。救急ICU、ER、ドクターカーで勤務し、部署内教育、院内教育委員会を担当。ICU看護主任を経験し、マネジメントを学ぶ。2021年からInstagram「看護のススメ」での発信を開始(@kango_no_susume)。「楽しく学び、現場で活かす」をモットーに投稿。頑張る看護師が報われる世界をめざしている。2023年書籍を発売。「いいねと言われる新人になる!1年目ナースの教科書」